FXの相場分析

相場の変化を見逃すな! テクニカル分析で相場を見抜こう!

FXの相場分析

テクニカル分析とは?

FXでは、相場が上昇、または下落するという予測に基づいてトレードします。相場の値動きを予測するには、実績に基づいた信頼性の高い方法を用いることが肝心です。

相場の予測で大きな戦力となるのが「テクニカル分析」です。まずは、売買を判断する際の重要な参考基準になる「テクニカル分析」について学びましょう。

過去の値動きを分析して将来の値動きを予測する

FXにおけるテクニカル分析とは、チャートをを見たり、過去の数値データをもとに将来の値動きを判断するものです。「チャートで示されている過去の価格には、経済指標やさまざまなニュースなどすべての要素が含まれている」という考えに基づいて分析をします。過去の価格データを分析することで将来の価格を予測しようとするものです。

相場の世界でも「歴史は繰り返す」といわれるように、過去とよく似た動きをすることが多いのですが、テクニカル分析の弱点は過去のデータを使っているので、過去のデータと全く違った動きをした場合は、予測は大幅にはずれてしまうということです。

テクニカル分析ではグラフや数値を使うので、出てきた分析結果には、いかにも信頼感があるように見えるのですが、現実の経済や相場状況は全く過去と同じものではありませんので、ある程度どこかにズレが生じているものと最初から考慮していた方がよいでしょう。

特に最近はコンピューターの急速な発展により、莫大な量の解析を行い、投資に役立てているようなファンドもあるようですが、過信しすぎて多くの資金を極端に注ぎ込むと「まさか」の事態にどうにもならなくなります。したがって、テクニカル分析は7割程度当たればいいものだというくらいにとどめておき、最終的な判断は自分でしないといけません。

投資期間に応じたテクニカル分析が重要

テクニカル分析をする際に重要なことは、自分の投資期間にあった分析方法を選ぶということです。

たとえば、長期での投資なら当然長期チャートによるテクニカル分析をしないといけませんし、デイトレードをするのなら、短期間での為替の値動きを分析しないといけません。実際には、長期でトレードするのに3ヶ月程度の為替データしか見ない人も多いのですが、3ヶ月で見ると割安なレートでも、3年スパンで見るとかなり割高な水準になっている場合もあります。暴落して初めて過去の為替変動を知って「しまった!」と思う人も多いのです。

テクニカル分析では、最初に大きな方向性(長期でのトレンド)を確認します。特に初心者は、この大きな流れに逆らわないポジションを取ることです。上昇トレンドなら「買い」、下降トレンドなら大底を打つまでは適当なところでポジションを持たないとか、「売り」も検討するということです。為替相場は大きなトレンドが2年〜5年程度続くことが多いので、この流れに逆らってしまうと、儲からないどころか大損して資金を無くしてしまうリスクもあります。

テクニカル分析にはいろいろなチャートを使いますが、まずは基本的な指標から覚えるようにしましょう。

主なテクニカル指標

テクニカル分析ではテクニカル指標と呼ばれるものを用います。テクニカル指標にはたくさんの種類があり、「トレンド系」と「オシレーター系」の2種類に分けられますので、それぞれの特徴や代表的な例について紹介します。

トレンド系

市場の全体的な方向性(トレンド)を見極めることを目的とした順張り型のテクニカル指標です。

主なトレンド系テクニカル指標
・ローソク足
・移動平均線
・MACD
・ボリンシバャーバンド
・一目均衡表

オシレーター系

現在のトレンドの強さや過熱感など変化の大きさや兆しを察知するときに活用します。

主なオシレーター系テクニカル指標
・RSI
・RCI
・ストキャスティクス

FX初心者におすすめのテクニカル分析

いくつかのテクニカル分析を紹介してきましたが、最初から全てを覚える必要はありません。初心者はまず簡単なものから学んでいくようにしましょう。

まず、ローソク足は相場分析の基本となるため、最初に見方を覚えるとよいでしょう。そのうえで、初心者が最初に学ぶものとしておすすめのテクニカル分析移動平均線です。移動平均線はひと目で相場のトレンドを把握でき、シンプルで扱いやすいため初心者にもおすすめです。

その後は、トレンド系の代表的な指標であるMACDやボリンジャーバンド、オシレーター系の代表的な指標であるRSIやストキャスティクスなどへと進んでいき、少しずつ色々なテクニカル分析の特徴をつかみながら自分に合うものを見つけ効果的に使うとよいでしょう。

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