こんにちは、MASARUです。
今回は、FXにおける3大市場の1つであるロンドン市場の時間帯に関して説明いたします。
東京・ロンドン・ニューヨークの3大市場の各時間帯の特徴を知ることも、優位性のあるトレードを行うで上で重要になってきます。
特にロンドン市場の開いている時間は、世界中で注目している人も多く相場の流れが変わりやすい時間でもあるので、しっかりとその特徴を掴んでおきましょう。
FXにおけるロンドン時間とは?
世界の3大為替市場は、東京・ロンドン・ニューヨーク
ロンドンの近くにはドイツのフランクフルト市場、スイスのチューリッヒ市場などがありますが、その中でもロンドン市場での取引がほとんどを占めているので、まとめてロンドン市場(時間)と呼ばれることが多いということです。

ロンドン市場の取引量は世界No.1!
ロンドン市場では取引される外国為替の取引量がアメリカよりも多く、1日あたり約3.6兆ドルもあります。(2019国際決済銀行 BIS調べ)
国 | 取引額 |
---|---|
イギリス | 約3.6兆ドル |
アメリカ | 約1.4兆ドル |
シンガポール | 約6,400億ドル |
香港 | 約6,300億ドル |
日本 | 約3,800億ドル |
ドルが国際基軸通貨で、貿易の決済の大半はドルで行われるからです。つまり米国は世界中どこにいってもドルが使えるのでそもそも外国為替取引をしなければならない必要性が少ないのです。
ところがドルで決済を受けた側は、自国通貨に替えなければ使えないので外国為替取引の必要性があります。
つまりユーロ圏(イギリスの通貨はポンドですがユーロ経済圏)では、ドル決済されたものをユーロに替える、またはドル決済に備えてユーロをドルに替える、という必要性が常に発生しているのに対して、米国はドルで払ってドルでもらえばそのまま米国内で使えるので為替取引をする必要がない訳です。
従って外国為替取引はユーロ圏のフィナンシャルセンターであるロンドン市場に集約されてきたのです。
ロンドン時間の主要通貨
ロンドン時間に取引されるメインの通貨は「ユーロ」になります。
ロンドン = イギリス = ポンド というイメージで「ポンド」のほうが取引量が多く思うかもしれませんが、世界における通貨自体の取引量は、
1.ドル(USD)
2.ユーロ(EUR)
3.円(JPY)
4.ポンド(GBP)
の順番になっているので、ロンドン時間は特に「ユーロ」が主要通貨になります。
国際決済銀行(BIS)の調査(2019年4月)
通貨ペアでいえばやはり、ドルとユーロの組み合わせの「ユーロドル」が一番取引される通貨ペアということになり、次にドル円・ポンドドルという順番で取引量が多いと言われています。
ロンドン時間の主役通貨は、イギリス通貨のポンドではなく「ユーロ」です。
なぜなら、通貨ペアであるユーロドルは流動性が高く、多くのトレーダーに好まれているからです。
ただし、ロンドン時間はユーロだけが多く取引されているわけではありません。
ユーロの取引量よりも少なくなりますが、ポンドの取引量も増えます。
ロンドン時間におけるポンドは、他の時間帯の時よりも値動きが激しい傾向があります。
FXのロンドン時間の特徴について
ロンドンフィックスとは?
ロンドンフィックス(London Fix)という言葉を知っていますか?
ロンドンフィックスとは、東京時間の仲値(9時55分)に相当する時間で、その日の対顧客向けの基準レートを決める時間です。 夏時間では、日本時間午前0時がロンドンフィックスとなります(冬時間の場合は、日本時間午前1時)。
この時間の為替レートが、その日の両替のレートや企業との取引レートとなるため、様々な思惑が働き値動きが激しい時間帯となります。 特に月末月初は、ユーロドルやユーロポンドが大きく動きやすく、断続的に上昇したり、突然、大口の売買が入ったりするため、注意が必要です。
また取引量が多いロンドンタイムとあって、投信の設定などの買いや、23時のNYカットのオプションに絡む売買などもあり、月末でなくとも相場を大きく動かすポイントとなる重要な時間です。
なお、日本時間の仲値は基本的に輸出企業が多いため、ゴトー日(5日、20日など)はドル買いが入り、ドル円は上昇しやすい傾向にあります。
また、ロンドン市場では金などの貴金属の取引が活発とあって、金の現物取引のレートもロンドンフィックスで決まり、ロンドンフィックスで決まった金の価格は、世界の金の価格指標となります。
経済指標や要人発言に注目
ロンドン時間は、経済指標や要人発言にも注目が集まります。
欧州の中央銀行であるECBやイギリスの中央銀行であるBOEの政策金利が発表される時間帯は特に注意が必要になってきます。
また、ここ数年ではイギリスのEU離脱問題やウクライナ情勢など世界的にも大きな影響を及ぼす出来事もあり、これらの動向にも目を向けておかなければいけません。
まとめ
- ロンドン時間(ロンドン市場)の取引量は世界No.1!
- 他の国の市場が開いている時間と重なる部分が多いため非常に取引が活発
- 経済指標や要人発言で大きく値動きが動く可能性大
ロンドンの時間帯での値動きは1日の中でも特によく動くので、資金管理をきちっと行うなど万全の準備を整えてトレードをするようにしましょう。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました!
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