コラム

キリ番で勝つ! 初心者でも理解できるFXの利確タイミングとは?

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「キリ番(ダブルオー)では大量の売買が交錯する」

通常、米ドル円の130.00円であれば00、ユーロドルの1.1500であれば00には大きな売り買いの注文とオプションのストライク(権利行使の価格)などが集中します。こうした節目付近では値動きが止まりやすかったり、逆に戻される動きも起こりやすいのです。

例えば米ドル円を上昇相場で買い、ロングポジションを保有して130.00円に迫ってきた場合、その手前の129.80~90付近で決済します。同様に下落相場で売りポジションを保有して130.00円に迫る局面では、130.10~20で決済します。

こうすることで、節目で売り注文や買い注文が並んでいる水準の手前で利確して、その後の膠着場面に巻き込まれずに確実に利益を確保できるのです。

参考:外為どっとコム

キリ番の反転で取引

キリ番(ダブルオー)手法では「値動きとは反対方向の取引」を行うことになるため、取引は相場の反転ポイントとなり、取引が上手く行くと最大で100pips (円絡みの通貨の場合1円)程度の利益が望めます。

最大で100pips程度の利益が狙える理由としては、100pips動くと上下に別のダブルオーポイントへ向けての値動きになるため、そこまで値動きが起きると次の売買ポイント(キリ番)がやってくるためです。

また、ここで少し覚えておいて欲しいのは、こうした上下の値に挟まれた動きが続く相場展開を『レンジ相場』と呼び、実は、相場全体の約90%がこうしたキリ番に挟まれた値動きになるため、キリ番でのトレードがいかに重要になることがわかるでしょう。

キリ番手法を利用する3パターン

  • ダブルオーにタッチしないで綺麗に反発する
  • ダブルオーを少しだけ突破して反発する
  • ダブルオーを突破して大きく上昇(下降)する
意外なことにキリ番での値動きのパターンはたったの3種類しかなく、それだけで全てのキリ番付近での相場が説明できてしまいます。
そして、キリ番(ダブルオー)手法では、この3つのキリ番における値動きを意識して『2種類のポジションを保有すること』で、リスクを抑えながらも利益を追いかけることになります。
その2種類のポジションと言うのが『超短期ポジション』と『中期ポジション』を持つ方法となります。

基本はダブルオーにタッチしないで反発する相場狙い

キリ番(ダブルオー)手法では、大きく分けて3つのパターンを意識しながら「超短期ポジション」と「中期ポジション」を持つことになるのですが、まず「キリ番にタッチしないで綺麗に反発する」ことを意識して、キリ番の手前で反転を狙った取引を2回行います(2つのポジションを持ち、どちらも損失確定は『キリ番を抜けたら』です)。

まず、1つ目の取引は、キリ番に値動きが近寄ってきたところでバリアが発動して、値が一時的に戻った時点で超短期ポジションを利益確定させます(基本的に一瞬だけ反発するのでスピードが勝負になります)。

そして、残った中期ポジションは中期的な反転ポイントを狙って、綺麗に相場が反発してくれたら50~100pips前後で利益で確定させてキリ番手法は完成です。

相場が少しキリ番を抜けたら?

続いては、『キリ番で多少反発が有ったものの結果的にキリ番を抜けてしまった場合』について説明いたします。

相場がキリ番を抜けてきたら、キリ番手法を意識して持った2つのポジションのうち、『超短期ポジションと中期ポジションの両方』もしくは、短期ポジションは利益確定ができて『中期ポジションだけ』負けるということが起こります。

実際には、多くの場合において『超短期ポジションは利益を確定できて、中期ポジションは損失になってしまう』というケース、つまり損益的に言うと短期取引で利益、中期取引で損失となり、全体的に『プラスマイナスゼロ』という風になるケースが多くみられるようになります。

キリ番を大幅に抜けることがある

キリ番を少し抜けて反転することを何度も経験してくると、どうしても「中期ポジションの損失確定をもう少し遅らせたら良かったのに・・」という邪念が聞こえるようになってくるのですが、そんな邪念には絶対に耳を傾けないようにしてください。というのも『ダブルオーを抜けて大きく反転上昇(下降)するケース』の取引は非常に難易度が高く、下手をすると損切りの山を築いてしまうこととなるためです。

例えば、1ドル130.00円を壁にした取引をしていたのに、気が付けば戻りを意識して損切ポイントが変わってきてしまって129.00円にセットとかしていると、もう狙える利益と損失確定のポイントがめちゃくちゃで、結局、長く取引していると大きな損失を招くことになります。

ですので、「キリ番を抜けてしまったらもう後追いはしない」と言う意識を持って、まずは「キリ番の手前で反発することだけを狙った取引」を何度も行っていただけたらと思います。

そして、勝ちと負けを経験しながらトレードを重ねて行くうちに、キリ番を抜けた後に反転する値動きが起きる際に、相場が弱まってくることを感じられるようになるので、その動きを感じられるようになった時は、キリ番を超えた先で1取引だけ中期取引を狙った1回の取引を行うようにします。

ただし、この3回目の取引は本当に相場が戻ってから行う必要があるので、損失確定のポイントなど裁量取引の難易度は『高』になるので注意が必要です。



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