資金管理・税金

資金管理で勝負! 初心者でもわかるFXの資金管理の重要性

資金管理・税金

こんにちは、MASARUです。

 

今回はFXの資金管理についてお話ししたいと思います。

FXトレードの初心者・経験者に関わらず、資金管理を講じなかったため、自分の口座資金を飛ばしてしまった方も多くいるかと思います。

たとえば、
・コツコツと利益を積み上げてきたにもかかわらず、損切りが出来ずにたったの一日で口座資金を溶かしてしまった人
・1回のトレードでフルレバレッジをかけ、口座資金を飛ばしてしまった人

このような方々をtwitterや掲示板などで数多く見てきました。

しかし、FXをやるにあたってこの資金管理というのは、FXを始めた最初の段階から取り組んでもらいたいほど重要な項目です。

そこで、
・FXで重要な資金管理とは?
・資金管理の具体的な方法とは?
・簡単に資金管理をする方法とは?

など、資金管理について多くの人が退場しないためにも、徹底的にかつ、わかりやすく解説していきます。

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FXにおける資金管理とは?

FXにおける資金管理とは、「取引に使う資金」や「1回の取引で希望する利益・許容できる損失」などのルールを決めて資金の管理を行うことです。

また、資金管理には利益を得るだけでなく、できるだけ損失を防ぐために、損切りラインや証拠金、レバレッジの実行・管理も含まれます

相場の値動きはコントロールできませんが、自分の資金は資金管理を行うことによってコントロールすることができます。また、FX初心者が勝てない理由の1つにも資金管理がしっかりできていないことが挙げられるほど、FXにおいて資金管理は取引スタイルと同じくらい重要な要素であります。

FXでは資金管理が重要

投資をしている人なら誰でも「投資には資金管理が重要」という言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。特にFXにおいてはこの資金管理は非常に重要です。

長期にわたって投資するスタイルでは、大雑把な資金管理でもあまり問題ないですが、FXはそういう訳にはいきません。なぜならFXではレバレッジをかけたり、売買を繰り返すスタイルの投資をしたりする方が多いため、資金管理を無視すると、かなりの確率で損失に遭遇するからです。

資金管理と向き合わないトレードを続けていると、資金がいずれ尽きてしまいます。そうならないためにも、資金管理のやり方をしっかり学び、実践していくことが大切です。

資金管理ができない原因

資金管理が重要なことがわかっていても、うまくできない人も多いかもしれません。ここでは、なぜ資金管理ができないのか、その理由を検証していきます。

資金管理の仕方がわからない

資金管理というと、「地味な作業」「めんどくさい」「難しそう」というイメージがあり、具体的に何をすればいいのかよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

しかし、資金管理の考え方はそれほど難しいものではありません。

要は破産リスクを避けるために、損失や利益、ポジションなどをコントロールことです。

稼ぎたい!という気持ちが強すぎる

たとえ資金管理の重要性に気づいていても、それを完全に無視したトレードをしてしまうのが、「稼ぎたい!」という気持ちが先行してしまうケースです。「稼ぎたい!」と思う気持ちが強いあまり、身の丈にあわない無理をしたトレードをしてしまうことがあります。

例えば、損失のリスクを考えずに高いレバレッジでトレードしたり、利益に執着するあまり損切りできなかったり、といったトレードです。資金管理は欲や執着に囚われないためのものです。

FXでは勝ちや負けを繰り返しながら少しずつ利益を積み上げていくことが大切です。稼ぎたいからと無理をしたトレードはいつかかならず破綻します。ホームランを狙うような意識ではなく、冷静にコツコツとトレードに取り組む姿勢が必要です。

通貨ペアが多すぎて管理できない

FXトレードでは数多くの通貨ペアで取引できます。チャンスがありそうなら「あっちの通貨ペア、こっちの通貨ペア」とたくさんの通貨ペアをトレードしてしまう場合もあるでしょう。

しかし、通貨ペアが多くなりすぎると、「いったい合計でいくらの資金が動いているのかわからない」という事態になります。

ひとつひとつの通貨ペアの取引量が少なくても、複数の通貨ペアが集まれば実はかなりの取引量を売買していたということもあるかもしれません。

このような状態で、もしそれぞれの通貨ペアが少しずつでも損失を出す、もしくは一つの通貨ペアで多大な損失を出してしまうこともあるでしょう。すると、瞬く間に資金が底をついてしまうリスクが高まります。

ロット数が多すぎる

ロット数とは取引通貨量の単位を表しますが、資金に対してロット数を上げすぎたトレードも資金管理ができない原因の一つです。これはロット数とレバレッジの関係について認識できていない場合にやってしまいがちです。

資金に対してロットを上げすぎたトレードは、「ハイレバレッジなトレードをしている」のと同じ意味になります。ハイレバレッジのトレードは生み出す利益も大きいですが、出してしまう損失も大きくなってしまいます。

ロット数はなんとなく決めるのではなく、1回のトレードに対してとれるリスク許容度に応じて決めることが大切です。

損失を取り戻すために焦ってトレードする

資金管理の一つとして、無駄なトレードを行わないことは重要です。

計画性の無い無駄なトレードを行ってしまったために、コツコツと貯めていた利益以上のものを短期間で吐き出してしまった、という経験をされた方は多いかと思います。

特に多いのは短期間に負けトレードを繰り返してしまい、口座資産を短期間で大きく目減りさせてしまうパターンです。

コツコツと貯めてきたを短期間で放出…

このパターンに陥りやすいのは、1日の負けが嵩み、頭に血がのぼっている場合など精神状態が安定していないときです。つまり損失が増えたので取り戻そうと必死になっている状態でトレードを続けた場合、このような失敗をしてしまいます。

人間の本能として、トレードに負けた場合の精神的ショックはトレードに勝った場合の2倍のインパクトがあると言われています。このように精神状態が不安定な状況に陥っている場合は、普段エントリーしないような場面でポジションを持ってしまい、損失を拡大させてしまうという悪循環に陥りがちです。

焦っているのでチャンスまで待てずにエントリーしてしまうという人もいれば、損失を取り戻すためにいつもより大きなポジションを持ってしまうという方もいると思います。このような状態で相場が反対に進むと、ストレスがさらに増え、精神状態がさらに悪化して悪循環に陥りがちです。

資金管理するためのルールを決めよう!

ここまでの解説で、FXで資金管理をしないと非常に危険性のあるトレードにつながりやすいということが理解できたと思います。では、実際トレードするにあたってどういうルールで資金管理していけばいいのでしょうか。

ここからは、資金管理のルール作りについてポイントを紹介していきます。

使える資金の限度額を決める

資金管理は何もFXトレード内の話だけではありません。まずは、もっと大きな視点で、自分の資産の中で投資に使えるのはどれくらいなのかという部分から把握してみましょう。

そもそも投資はどのような種類であっても、自分の持っている全ての資産の中の余剰資金で行います。生活費はもちろん、将来の予定を考えてその分の資産までFXに回してしまってはいけません。一度自分の資産を整理して生活費や将来の資金、余剰金にそれぞれ配分してみましょう。

資産の量やライフスタイルによって状況は異なるので、減っても明日からの生活に痛手のない額を確保して、残りをFXに使うのが基本と考えましょう。

損切り(ロスカット)の割合を決める

FXトレードにおいて資金管理の中で最も重要なのが損切りです。

損切り(ロスカット)がうまくできれば資金管理もうまくできますが、できなければ破産リスクは高まります。そこでポイントになるのが、損切りに対する考え方(ルール化)を前もって決めておくことです。

例えば、一度のエントリーで ー20pipsまでいったら必ず損切りするとか、資金の何%を減らしたら損切りする、といったものです。

もちろんトレードスタイルは人それぞれですので、自分のトレード手法にあわせて、適切な損切り幅を見定めていく必要がありますが、基本は資金に対して2%の損失になったら損切りです。

慣れるまでは少ないポジションからスタートする

FXトレードをしていれば、同時に2~3種類の複数通貨ペアのポジションを保有したくなる場面も多くなってきます。さらに、ドル/円のような 円と組み合わせた通貨ペアだけでなくユーロ/ドルなど外国通貨同士のペアを保有することもあります。

資金管理に慣れていないうちは、より安全策をとって少ないポジションからスタートすることが大切です。本来であれば大丈夫だと思われるポジション数からさらにポジション数を落としてトレードし、資金管理をマスターしていきましょう。

計画的なエントリーをする

いくら資金管理を徹底しても、それだけでは勝てません。冒頭で述べたようにスポーツに例えるなら資金管理が守りで、トレードのエントリーは攻撃のようなものです。いくら守りがしっかりしていても、攻撃が適当だったら、勝ちにはつながりません。きちんとした手法やルールに基づいたエントリーをするようにしましょう。

FXトレードで大切なことは、ここならエントリーに良いところだと分かることろ(利益になる期待値が高いところ)でエントリーすることです。ですので、なんとなくエントリーをしたり、感情に振り回されてエントリーをしたりする行為は避けましょう。期待値の高いトレードを繰り返すことと資金管理の両輪が回ってはじめて利益が残せるのです。

1日のトレード数を制限する

短期売買、特にスキャルピングなどのトレードを行う際に、1日の取引回数を考えるのは重要です。「チャンスがあれば何回でもトレードすべき」と考えられますが、人間が1日のうちに集中してトレードできる回数には限界があります。

勝ちトレードの後は気持ちが少し大きくなって自信過剰になっている場合もあれば、負けトレード後の不安定な精神状態でトレードとなる可能性も考えられ、トレードを続けているうちに心に隙が生じ、これらが積み上がることによりトレードに悪影響を及ぼします。

トレードスタイルにより集中できる取引の回数は差が出てくるため、適正な回数は自分なりに集中力を維持できる回数について考える必要があります。1日のトレード数を一定回数に抑えられれば、集中力を欠いた状態でのトレードを避けられるでしょう。

ここまでにお伝えしてきたことを実践したとしても、もしかすると損がどんどん積み上がっていく場合もあるかもしれません。

そのためにも、一定期間での許容損失額をあらかじめ自分の中で決めておくことも大事です。

たとえば、

  • 1日で1万円負けたらその日はトレードしない
  • 1か月で10万円負けたら次の月はデモトレードで練習する

など、短期間の間に一定の損失額に達成した場合は、一旦時間を置くようにしてみましょう。

もしかすると、連敗してしまうのは仕事の疲れで気づかないうちにいつもと違うトレードをしているのかもしれません。また、トレードルール自体が今の相場に合っていないのかもしれません。

FX以外でもそうなのですが、疲れたときや思うようにいかない時は一旦休むことも必要です。

初心者は少額から取引を始める

FXトレードは証拠金制度のおかげで、実際の資金量よりも大きな金額を動かせるのが特徴です。しかし、初心者であればその感覚がつかみにくいのも事実です。少しの金額をトレードしているつもりでも、実際にはすごい金額だった、ということもあるかもしれません。利益や損失の計算も慣れるまでは、てこずる人も多いでしょう。

初心者であればまずは少額から取引することがおすすめです。多くの証券会社では1,000通貨以上の取引が最低ラインとしていますが、中には1通貨から取引できる証券会社もあります。少額であれば万が一損をしても痛手は小さいので、そのような口座を利用してまずは慣れることから始めましょう。

資金をできるだけ減らさない方法は、少額でトレードすること。
シンプルすぎて、当たり前と言えば当たり前ですがこれも本当に大事です。
特にFXを始めたばかりの時や、ルールが全く定まっていない時は、必ず少額で行うようにしてくださいね。

損失を出したという事実を受け止める

トレードで負けたときに重要なのは、トレードで負けたという事実を受け入れることです。どんな有名なトレーダーでもトレードに負けることはあります。基本的にトレード計画は負けるトレードがあることを前提に組み立てていくものです。

つまり1度や2度のトレードで負けたとしても悔しがる必要はなく、冷静に対応しなければなりません。会社が利益を上げるためには経費が必要というと同じように、負けトレードは勝つための経費のようなものと考える癖をつけましょう。

このことをしっかりと理解し、負けたときは負けを受け入れることが損失スパイラルに陥らないための第一歩です。何としても負けているときに負けを取り戻そうと焦ってしまい傷口を広げ、さらに精神状態が悪化し損失を埋めるために必死になり、さらに深みにはまっていくというスパイラルに陥ってはいけません。

FXで資金管理をする際に注意したいポイント

ここまできちんと計算して資金管理ができるようになれば、ほぼ資金管理で大きな失敗をすることはないでしょう。最後に改めて資金管理と一緒に注意したいポイントをおさらいしたいと思います。

自分で決めたルールを守る

せっかく資金管理の重要性を理解して、資金管理のルールを決めたなら、資金管理のルールを含めトレードのルール全体をしっかりと守りましょう。

損切りしたくないからと損切り位置をずらしたり、負けを取り戻そうと感情的なトレードをしたり、勝ちに慢心して根拠のないエントリーをしたりしてはいけません。このような感情的なトレードは損失を生む原因にもなります。

安定したトレードがFXで利益を出すには不可欠です。感情的になってしまいそうな場合は、その日はトレードを休むことも必要です。

強制ロスカットに注意する

FXトレードで一番避けたいのが強制ロスカットです。強制ロスカットとは含み損が膨らんで証拠金維持率が下がったときに、持っているポジションが強制的に決済されてしまう仕組みです。どれくらいの証拠金維持率になったらロスカットが発動するかのルールはFX業者によって異なります。

これまで紹介してきた資金管理方法を実践している場合、いきなりロスカットになってしまう確率はそう高くはありません。しかし、自分が使っているFX業者のロスカットルールは、必ず確認しておきましょう。

また、ほとんどの業者では今の自分の証拠金維持率が何%かリアルタイムに簡単に確認できるようになっています。自分が使っている業者のロスカットルールと照らし合わせながら、今の口座状況が危険水準に達してないか、どれくらい余裕があるのかは常に確認するようにしましょう。

まとめ

それでは、最後にもう一度まとめておきましょう。

資金管理まとめ
  • まずは資金管理ができない原因を理解する
  • 資金管理するためのルールを決める
  • さらに資金を減らさない工夫をする

ということで、FXの中でも最重要項目である資金管理について解説してきました。

資金管理はトレーダーとして利益を出すためには欠かすことのできない要素です。派手なトレードで利益を上げたという情報をネットで目にすることもありますが、稼ぎ続けている人は資金管理の重要性を身に染みて理解しています。そのような人たちは資金管理のルールを決め、徹底して守っています。

FXトレードでは一気に派手に稼ぐことよりも、資金管理を徹底してコツコツと利益を出していきましょう。それこそが相場で生き残る近道になるでしょう。

今回も最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。


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