為替相場の基本をしっかりおさえることは、FXで稼ぐうえでとても重要なことです。
ここでは、私がトレードする上で最も重要視している「相場環境の把握方法」について解説します。
相場環境の把握方法
「最も強い通貨」と「最も弱い通貨」を調べる
「トレードする通貨ペアを決める」作業は、投資をする際に一番初めにする作業です。
そして通貨ペアを決める際に基準にしている考え方が、「最も強い通貨」と「最も弱い通貨」を組合わせて投資することです。
例えば、金利の高い通貨が買われ、低い通貨が売られるなど、その都度の事情により人気のある通貨、ない通貨は決まります。
こうした通貨間の人気の差が激しい通貨ほど、一方向に根が動きやすく、利益が取りやすいので積極的に狙っていきたいところです。
上図はチャートツール「OANDA ラボ」の通貨強弱チャートです。これ以外にもインターネットで「通貨強弱」などで検索すれば、この他のサービスを見つけることは可能です。通貨強弱チャートは、起点日(時)から各通貨が上昇・下落のどちらに向かったのかを示していて、0を基準に上向きなら「買われている」、下向きなら「売られている」と見ることができます。
この図の場合、日本円が最も買われており、その次に英ポンドが買われていることわかります。一方、オーストラリアドルやカナダドルは価格を下げているため、恐らくこれらの通貨が売られて円やポンドが買われたと想像することができます。
片方の通貨が強くて、もう一方の通貨が弱い状況になると、値動きは生まれやすくなり、利益を狙いやすくなります。
反対に、どちらも強い、どちらも弱い通貨の組み合わせは、値動きが生まれにくく、そのタイミングでのトレードには適していないと判断すべきです。
このような「通貨の強弱チャート」はFX会社のサービスとして提供されており、FX情報サイトやチャートツールで閲覧することも可能です。
現在が「トレンド相場」なのか「レンジ相場」なのかを見極める
次のステップとして、現在の相場が「トレンド相場」なのか「レンジ相場」なのかを把握することです。
「トレンド相場」は価格が大きく動くのに対し、後者はあまり動かないという特徴があります。今がどちらの相場であるかを確認し、それぞれの相場に合った方法で稼ぐ、もしくはどちらかに特化して稼ぐという戦略を立てていきます。まずは2つの相場について簡単に説明します。
まず「トレンド相場」とは、高値もしくは安値を断続的に超える相場のことで、チャートも上昇・下落を綺麗に描くのが特徴です。
流れにうまく乗ると、大きく利益を取りやすいのが魅力です。専門的に言うと「ブル派(買い方)」と「ベア派(売り方)」の攻防がすでに終わっており、利食い(利益確定)や損切り(損失確定)といった注文が出やすく、ポジションの解消が起こりやすい場面ともいえます。
一方、「レンジ相場」は直近の高値・安値を超えない相場のことで、チャートは一定の値幅で価格が上下しています。その形から「ボックス相場」とも呼ばれ、ここではブル派とベア派の攻防の決着はついていません。
レンジ相場の安値圏では、上昇ほ見越した買い注文が、高値圏では反落を見越した売り注文など、新規の注文が入りやすい状況であり、トレーダーのポジションが積み上がりやすい場面でもあります。
「トレンド相場」「レンジ相場」どちらが稼ぎやすい?
トレンド相場では、ひとたび大きな上昇や下落のトレンドが出たら、その波に乗ることで利益を狙い、レンジ相場では一定の値幅の間を行き来する動きをとらえて、そのレンジの上限・下限に来た際にエントリーして利益を狙います。
一般的には、逆張りが好きな人は「レンジ相場」が、順張りが好きな人は「トレンド相場」が向いているでしょう。
Comment